2010/11/12

爆問学問 ~人体骨格~

先週、NHK番組 “爆笑問題のニッポンの教養” で 「骨の名探偵」 と題して、骨を
鑑定し身元を割り出す法人類学の第一人者が登場。骨をみるだけで、身長や体格、
年齢、性別、利き腕から生前の職業や生活環境まで推理なさいます。その名探偵
先生が爆笑問題へ上腕の骨を見せながら、「例えば、この骨はね・・・ 肩の筋肉の
付着部が隆起しているでしょ? この人は、右が利き腕で、腕を持ち上げるような
仕事をしてたって事。肉体労働とか」 みたいな解説されていましてね・・・
「ああ~ん、もっと、そういうお話聞きた~い」 と思いました(聴講生になれたなら、
目を血走らせて真剣に学ぶことでしょう)。
 
わたくし、骨を美しいと思う人間の一人です。骨のフォルムは計算されたごとくで
素晴らしい。骨に筋肉やじん帯が連結されて、身体を動かす事ができるワケですが、
その精密なカラクリが面白くて面白くて。人生で初めて勉強が楽しいと思えたのは、
「人体解剖学」 の授業を受けた時でした。
人体はカラクリ人形ですよ。それを芸術的に操るのが、ダンスと言えます。ダンスの
基礎トレーニングが何故、現在の形になったのか・・・人体の仕組みが分かれば
至極当然と思えます。子供の頃からダンスを学ぶ場合は、感覚で様々な技を習得
できますが、大人が学ぶ場合には、理屈を知る事で体内を想像し、上手く身体を
操れるようになる事もあります。つまり、イメージ力を学習の助けにするのです。
人体模型を買う予算のないワタクシは(泣)、自分で模型を作り、ダンサーたちへ
「技術の種明かし (体の中で何を達成すべきか)」 を解説する事もありますね。
 
 腸腰筋 byヒゲーニョ    MIHO×骨格模型
 ↑↑これは腰から膝上までの模型。脚を前方へ上げる技に必要な筋肉 “腸腰筋”
 について解説した時のもの。この立体模型を使うと、背骨を強く立てておく事&
 ターンアウトの必要性が説明できる。ダンス・オタッキーな話でどうもスイマセン!