2011/03/28

東日本大震災(5) 今、ダンスの話をしたい

余震が続いていますね。
震源は様々。日本をとめているホックが、そこココで外れているみたいです。
沈まないでおくれよ、我らがニッポン・・・ (泣)。
 
 
 
私が地震直前に作っていたダンスの振付は、映画 「ドリームガールズ」 の曲です。
仙台向山高校・吹奏楽部さんからのご依頼でした。現在、宮城県立の高等学校は
お休み。吹奏楽部さんも近々の行事は中止となりました。 人的被害は無かった
との事で、それは本当に何よりでしたが、学生さん達の元気な姿が学校に溢れる
までには、予想以上に時間がかかるようです。
 
FDC石巻校も4月下旬に発表会を予定していました。津波被害の深刻な地域に
住む受講生も多く、開催は非常に難しい状況です。
 
これだけの大惨事にあって、ダンスどころでは無い・・・と、思われる事でしょう。
 
しかし、長くダンス講師の仕事を続ける中で 「心が苦しくて仕方がないからこそ、
ダンスをしたい」 という方々に、幾度もお会いしてきました。ダンスが単なる趣味を
越えた 「かけがえの無いもの」 とお感じの方にとって、それは 「心の栄養剤」
あり、苦しい現状を乗り越える力となり得るのです。
 
          復興の祈りを込めて
 
今回、津波が街を飲み込む様を目撃しながら、からくも逃げ延びた受講生さんが
います。小学校の教室で寝泊りする日々。。。 寝付けない夜には、ダンスの振付
を思い出していた・・・と、おっしゃるのです。
 
そんな彼女たちから、今、ダンスまで奪うわけにはいかない・・・
強く、そう思います。
 
私の職業は、人々が最もツラい時に、直接的な助けにならない。
急場では役立たずです。 とても、もどかしかった。
 
緩やかに、生活の復興へ向かう段階となりました・・・
求める方のお役に立ちたいと思っております。
 
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この記事を書いた時には、まだ、女川在住の受講生さん達と連絡が取れていません
でしたが、おととい、全員無事との一報が入りました。非常に安堵した次第です。
今回、多くの人の安否を心配する、という非日常的な場面に遭遇し、「命」 について
沢山考えました。沢山思いをめぐらしたら、益々踊りたくなってまいりました。
 
 
 
仙台大衆舞踊団のダンス動画