2011/11/16

“いい夫婦の日” に寄せて

11月22日は 「いい夫婦の日」 だそうですね。
私の母は 「今日、お見合いしない?」 と近所のおばさんから誘われて、予行練習の
つもりで見合いに臨み、そのまま父と結婚しました。お互い、見合い写真も無かった
ため、結納の日までに “顔を忘れた” とか。 そんな事でよくご結婚しましたね!?
“大卒&退社してダンサーになった私” と “宮城のド田舎から東京に住む父のもとへ
2度しか会わずに嫁いだ母” のどちらがチャレンジャーか、といえば、母に軍配が
上がるでしょう。
 
先日、リハーサルの休憩中に、いい夫婦の日へ話題がおよびました。同僚のOGA
は、非常に忍耐強い女。亭主関白な男性でも支え続けられるヤマトナデシコ妻に
なるでしょう。いつも笑顔のMIHOは、芯が強い割りにそれが前面に出ません。
いざとなれば腹がくくれる癒し系妻じゃないかな (MIHOは、すでにリアル妻です)。
で、私は?と申しますと、彼女たちには 「木村さんの大ファンで、応援してくれる人
じゃないとダメなんじゃない?」 と言われました。
 
 仙台のダンサー 妻になる妄想①
 
              仙台のダンサー 妻になる妄想②
               ( きっとダーリンは 「食事が冷めるので、
                 早く食べさせて下さい」 と言うのでしょう )
  
あら、そうですか? 私は応援こそされなくても、それぞれが自立した夫婦 なら
イイんですよ?? 「私、今日、ダンスだから」 「オレは山で絵を描いてくる!」
「じゃ、夕食はいつもの店に集合」 「ラジャー!!」  ε=ε=г( ・_・)」
みたいな感じでしょうか。 だから昔、男性に言われた事があります。
「俺について来い!って言いながら振り返ったら、君はもう居なさそうだね」 とか
「もっとオレを頼ってくれよ~」 とか。 イヤだわ、皆さん、誤解してるわ、ワタクシの
事を。 ♪どんなに離れてても♪心はそばに居るよ~ (「負けないで」 byZARD)
 
母は私が “ダンスと結婚した” と思い、諦めています。
母上さま、私は 「結婚しない」 のではなく、「結婚していないだけ」 でございます。
 
2011/11/14

仙台大衆舞踊団の告知がございます♪

皆様にお知らせです。NHK番組 「情報パレット」と、河北新報夕刊 「アートの杜」
にて、仙台大衆舞踊団のご紹介をして頂ける事となりました。NHKさんの放送日は
まだ未定。河北さんは、開催前日の22日(火)夕刊です。
 ぜっ・・・ 前日!? w(@O @)W
そうなのですよ、皆さん、結構そういうものなのです。
紙面はいつでも混み合っているので、直前掲載になる事も多いのです。沢山の
イベントの中から取材をして頂ける事自体が、本当に稀な出来事でして・・・、
記者さんたちに感謝しきりでございます。
 
河北さんの取材の中で、「邪馬台国」 という題材は いつ頃決まったのか、と問われ
ました。邪馬台国は弥生時代。稲作で生活をしていましたから、自然の恩恵と猛威
の話題に触れぬわけにはいきません。記者さんは恐らく、震災をきかっけにしたのか
否か、をお尋ねだったのだと思います。
 
          仙台大衆舞踊団2011
 
当ブログをご覧の皆様はご存知ですよね・・・ 題材が震災前に決まっていた事。
そして、そのきっかけが 「年始のおみくじ!?」 にあった事を。さすがにそうは
言えなかったワケですが、今思えばおみくじの文面が神秘的です。
 
「物を夜空に索むるには、火より良きはなし。
 道を当世に索もるには、典より良きはなし。」

 
つまりですね 「夜空で物を探すには、火を頼りにするのが一番良い。この現代で
道を探すならば、昔の文献などを頼りにするのが一番良い」 って事です。さらに、
方角は 「東がよく西はいけないでしょう」 とありました。まるで、ちょっとでも西は
NGみたいでしたから、世界の東=日本 を題材に、古代の物語を上演しようと
決めたのです。邪馬台国でお話が出来上がりつつあった頃、震災が起き・・・
題材の変更を考えた事もありましたね。
 
秋が深まるにつれ、最近さらに、震災当時の事が思い出されます。何故でしょう。
避難所の状況や電力不足の夏などの報道が多かった頃を通り過ぎ、やっと
心の中の興奮状態がおさまってきた気もします。すると、返って、震災に関する
話題全てに、涙やら感情やらが込み上げてくるようになりました。私だけかしら??
 
2011/11/11

ダンス職人の心得(2) 舞台に関わる責任

(※ 難しい話になりそうなので、“息抜きのお写真” をハサんでお送りします。)
 
私は 「思いやりのある舞台人でありたい」 と常々思っております。
 
舞台歴が浅い時には、笑顔が出来なかったり、「私、カッコいいでしょ」 という
押し付けをしがちですね。でも、例えば、家にお客様をお招きしたとして・・・、
緊張の余り笑顔が無ければ、あるいは 「この家具、フランスから取り寄せたの。
ああ、あのライトは、デザイナーの特注品♪」 なんて自慢ばかりしていれば、
いずれもお客様は落胆されます。舞台も同じ。ホストである舞台人は、ご来場の
お客様に対して 「今日は是非ご一緒に、楽しんで下さいね」 という、おもてなしの
気持ちがなければならぬのです。
 
        仙台大衆舞踊団リハ中
 
私が強くそう思うに至った出来事があります。
舞台仲間の親御さんがご病気になられ、余命を感じながら、娘の立つステージを
ご覧になったのです。それまで、良いステージを作ろう、という一心で舞台制作をして
きましたが、そこに、余りにも大きな “責任” が発生する事を気付かされました。
私に聞こえて来ないけれども、私たちの舞台を 「人生のかけがえのない1公演」
としてご覧になるお客様が居る事を実感したのです。
 
という事で、先述の “笑顔が出来ない” という悩みは、小さく思えてきませんか?
自分の事に終始している場合ではない ( ̄^ ̄)b  お客様は、楽しい曲ならば
笑顔を見たいのです。初舞台の皆さん、ぜひ頑張って下さい♪
 
        仙台大衆舞踊団リハ中
  
そして、ちょっと舞台に慣れてきた皆さん、あなたのダンスは、曲の音色に合って
いますか?自惚れしちゃって(笑)、勝手に踊ってはいないでしょうか。ダンサーが
「音をそのもの」 になった時、お客様は最も感動なさいます。あなたのダンスを
客観的に見て、曲の雰囲気やタイミングに沿っているかどうか、気にして下さい。
 
        仙台大衆舞踊団リハ中
 
お客様を笑顔でお帰しできるように、また、お辛い状況にあって、私たちの公演を
ご覧下さるお客様に 「かけがえのない時間」 をお贈りできるように努めましょう。。。
舞台人の責任の重さ を、ズシィーーーーッと心に留め置いて。