2011/11/11

ダンス職人の心得(2) 舞台に関わる責任

(※ 難しい話になりそうなので、“息抜きのお写真” をハサんでお送りします。)
 
私は 「思いやりのある舞台人でありたい」 と常々思っております。
 
舞台歴が浅い時には、笑顔が出来なかったり、「私、カッコいいでしょ」 という
押し付けをしがちですね。でも、例えば、家にお客様をお招きしたとして・・・、
緊張の余り笑顔が無ければ、あるいは 「この家具、フランスから取り寄せたの。
ああ、あのライトは、デザイナーの特注品♪」 なんて自慢ばかりしていれば、
いずれもお客様は落胆されます。舞台も同じ。ホストである舞台人は、ご来場の
お客様に対して 「今日は是非ご一緒に、楽しんで下さいね」 という、おもてなしの
気持ちがなければならぬのです。
 
        仙台大衆舞踊団リハ中
 
私が強くそう思うに至った出来事があります。
舞台仲間の親御さんがご病気になられ、余命を感じながら、娘の立つステージを
ご覧になったのです。それまで、良いステージを作ろう、という一心で舞台制作をして
きましたが、そこに、余りにも大きな “責任” が発生する事を気付かされました。
私に聞こえて来ないけれども、私たちの舞台を 「人生のかけがえのない1公演」
としてご覧になるお客様が居る事を実感したのです。
 
という事で、先述の “笑顔が出来ない” という悩みは、小さく思えてきませんか?
自分の事に終始している場合ではない ( ̄^ ̄)b  お客様は、楽しい曲ならば
笑顔を見たいのです。初舞台の皆さん、ぜひ頑張って下さい♪
 
        仙台大衆舞踊団リハ中
  
そして、ちょっと舞台に慣れてきた皆さん、あなたのダンスは、曲の音色に合って
いますか?自惚れしちゃって(笑)、勝手に踊ってはいないでしょうか。ダンサーが
「音をそのもの」 になった時、お客様は最も感動なさいます。あなたのダンスを
客観的に見て、曲の雰囲気やタイミングに沿っているかどうか、気にして下さい。
 
        仙台大衆舞踊団リハ中
 
お客様を笑顔でお帰しできるように、また、お辛い状況にあって、私たちの公演を
ご覧下さるお客様に 「かけがえのない時間」 をお贈りできるように努めましょう。。。
舞台人の責任の重さ を、ズシィーーーーッと心に留め置いて。