一昨日の土曜日、ＦＤＣ石巻校へ行って参りました。震災後、初の訪問となります。
仙台大衆舞踊団の公演が終わり、次に忙しくなるまでの隙を狙って、という所です。
　
ずっとずっと石巻校へ行きたいと思っていました。　我が師匠が 往復８時間近くを
かけて石巻まで行き、レッスンを行っている・・・お身体に大変しんどい事でしょうが、
苦痛を感じながら尚も続けておられる師匠の心の熱さに、私は敬服する次第です。
ワタクシ 「人の苦労は察しきれるものではない」 と考えております （だからこそ、
分かろうとする努力や優しさが必要なのですが）。人の苦労を知るすべは、同じ
体験をする事のみ・・・。師の難儀を実感すべく、今回の同行を申し出たのです。
　
　
　（↑↑師匠の愛弟子たちが、仙台大衆舞踊団でも大活躍しました）
　
地震発生以降、仙台と石巻を結ぶ線路は寸断され、電車→代行バス→電車で
向かいます。半年前よりは道路が多少整備され、所要時間も１時間ほど短縮された
との事。代行バスの車窓から見える景色。。。１階の一部をえぐり取られた家々から
は、かつての生活が垣間見え、あそこはリビングだったんだろうな、家族みんなで
食事をしていたはずだ・・・そう思うと、ぶつけようの無い怒りが込み上げてきます。
　
道中、師匠に、こうした土地が昔から何度も津波に襲われてきた事を聞きました。
そうか、人間は時が経つと忘れてしまう生き物なのですね・・・
「先人の教訓も薄れてしまう」 のが人間の特性ならば、
今こそ後世の為にガッツリ対策すべき！なのでしょう。
　
　
　（↑↑震災１ヵ月後から、仙台へ毎週通い続けた石巻のメンバー）
　
さて、ＦＤＣ石巻校を開講しているスタジオへ着きました。突然に訪問した私を見て、
石巻受講生たちが何も言わないので “驚いていないのか？” と思いきや、目は
見開いておりました（笑）。 私も受講生の１人として、久々に師匠の指導を受け
ましてね、実家に帰った娘のような気分でございました。ほっこり♪
　
午前１１時から出発の準備を始め、帰宅したのが夜の８時です。その割りに、電車
時刻の関係から、１時間半のレッスンしか開催できません。師は 「半日仕事でしょ」
と笑っていましたが、いやいやこれは立派な一日仕事。ダンスがこの上なく好きな
受講生たちを見捨てられない・・・　師の思いの強さに圧倒されました。