2012/03/14

東日本大震災(26) 強烈なほど効果テキメン

大震災から1年が経つ日、私たちは通常通り、ダンスレッスンを行いました。
お家でテレビを見ていたら、メソメソしているうちに1日が終わってしまう・・・。
それならば、少しでも前進しましょう、という事でございます。
大地震が起きた時刻、3.11 PM2:46。。。 私たちも黙祷を捧げました。
 
つい先日ですが、津波によって2階の屋上にあがったバスを、降ろしたそうですね。
このようなニュースには必ず 「震災モニュメント として残す意見もありましたが、
津波を思い起こさせるという事で撤去が決まりました」 なるコメントがついてきます。
私は、それを見ると強烈に津波を思い出してしまうほど “痛ましい姿” を残す
ほうが、「後世に伝える効果が高い」 と思います。広島の原爆ドーム のように・・・。
長崎の平和の像よりも遥かに表現力のあるモニュメントです。
 
 ヒゲーニョ、レッスン中
 
全国には、“これより下に住むべからず” と記した石碑が何百個もあるそうです。
津波のたびに、石碑や銅像、鎮魂の神社をさんざん作ってきたのに、
私たちは忘れてきたじゃありませんか??
 
心が病むほど辛い思いをした人間が、その体験を直接語り継げるのは70年程です。
どうしても教訓を伝えたい、子孫を生き延びさせたい、ならば、初めて訪れた人が
ひと目で惨劇を理解できるくらい圧倒的な姿を残すべきだと考えます。
 
また、建物が残った地域は、さらに津波の記憶を留めるのが難しそうですね。
石巻の大街道は、すでに震災前との違いが分からないほど、道路沿いの店舗が
賑やかでした。 再び “ここまで津波は来ないよ、大丈夫” の気分に戻る日も
そう遠くないかも(泣)。  「津波到達ライン」 をアート的に描いて、
斬新な防災ストリートにしてはどうでしょう・・・ などと思いました。
 
以上、「未来を守る前向きな提案」 について、昼休み中、石巻のメンバーとともに
話し合いました。津波が余りに悔しいので、思わず力が入ってしまいますね。