2013/07/02

ヘレン・ケラーの 「ワー」

昨日の “ストレッチ (身体の引き伸ばし)” に関して、もうひとネタ。
 
ストレッチをはじめ、ダンサーの姿勢や踊る感覚を体得するまでには、
非常に時間がかかる。
 
私はいつも、ヘレン・ケラーを思い出す。彼女が初めて、物に名前があることに
気がついた感動的な場面・・・ 井戸のポンプから流れる水に触れて、
「ワー、ワー (Water)」 と声を上げるシーンだ。 それまで、サリバン先生が
さんざんアノ手コノ手で、「人の世界には言葉がある事」 を教えようとしてきた。
死闘とも言える日々を経て、突然、ヘレンの頭の中で 「ピーン!!」
それらがつながったのである。腑に落ちたってゆ~のかな~。
 
 仙台のダンススクール・FDC
 (↑↑攻めの学習に挑む精鋭メンバー。「トライクラス」 受講生。)
 
ダンサーが身体感覚を獲得していく過程も、これに近い所がある。講師は 「身体を
こう使う」 「正しくできると、身体にこんな感覚がある」 等と様々にナビゲートするが、
どうしたって 「感覚」 の話であるから、算数のようにスパッとは理解できないので
ある。理解できるのは、身体が 「ピーン!!」 とひらめいた時。 「先生たちが
言っていたのは、この事だったのか!」 と、初めて納得できるのだ。
 
 仙台のダンススクール・FDC
 (↑↑ここにも、ヒラメキへ導こうとする講師がひとり。
  自主練習の最中も、迷っている後輩には手助けをする。)
 
ヘレンの奇跡の瞬間 「ワー(Water)」 に似ているんだよな~、私的には。
それは大げさでしょ?と思われるかもしれない、が!、振付をある程度上手に
踊れるダンサーは多々居るものの、達観したような身のこなしができるダンサーは
滅多に居ない。実に多くの人の、なが~いダンス人生が存在する事を思えば、
「本当の理解を手に入れる事」 は極めて稀であるからして、奇跡に近いと
言える気がする。
 
 
◆わたくし、講師として、奇跡の打率を増やす事を目指しております。
打率が高くなって、奇跡じゃなくなればいい。。。
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