2017/12/12

進級しか見えない?? ~FDC校長は思う(2)

ダンスの腕前は数字で測れるようなものではないので、
その成長過程は、霧の中を進むような気分かもしれません。

初級を歩む皆さんにとって、現在地が分からないからこそ、
実力を知る一手段として “進級” を重要視なさるのだろうな、
と思います。ただし、進級に囚われ過ぎるのは要注意・・・

 仙台のダンサー・ヒゲーニョ木村

以前ね、こんなご質問を頂いた事があります。
「先生、上にあがった子たちにも、クセはありますよね。
 私にも彼女たちにもクセがあるのに、
 どうして、私は、進級できないんですか?」

クセは誰しも持っているものですが、
進級した子たちには “高い修正力” がありました。
例えば、前の振付でマスターした事を次でも活かせる、とか。

一方、修正力が低い場合は、前回の学習を忘れてしますので、
次の時に再び1から、同じ内容を教え始める事になるワケです。
これでは、進行スピードが速い上のクラスは無理ですね。

これは一例ではありますが、進級を求めすぎますと、
ご自身の力不足について、研究が浅いまま、
進級という成果だけを望んでしまう恐れがあります。
実力をつけてこその進級だ、という事を忘れがちですね。

(そしてね、進級したら急にステップアップするものでもなく、
 進級の手前だからといって、成長していないワケでもない。
 力を溜める中で通過する所が進級。落ち着いて捉えたいですね。)


◆ご自身の力不足について研究が浅い・・・とは??
この聞き捨てならない部分は、明後日へ続く。
↓ 明日は猫ネタか。 のレッツ!プッシュ!!