私の
演出モットーは、
「お客様のイメージ力を最大限に利用する」事でございます。
特に仙台大衆舞踊団の場合、大道具は作れない。小道具だけが立派でも仕方ない。
よって、パントマイムやナレーションを使い、
お客様の脳裏に舞台背景を映し出すのが、
唯一の解決策、かつ、最善策でございます。
目に見えるままを素直に楽しまれるお客様もおられれば、想像力がたくましいお客様は、
“私が狙った光景よりも更に素晴らしい世界” を思い浮かべる事でしょう。
このような演出方式で注意すべきは、
「お客様の想像を邪魔しない」事だと思います。
こちらで、下手に、具体的な形を見せる事で、場面の良さを損ないかねないワケですよ。
例えば、先日の舞台であれば、「原始人が巨大な葉っぱを編んで翼を作るシーン」。
最初は、目に見える翼を作らないと、ストーリーが伝わりにくいかな?と思ったんです。
でも、グライダーのような立派な翼を想像するお客様、や、縄文土器みたいにアートな
原始模様の翼を想像するお客様も、おられる事でしょう。私が小道具に用意できる翼は、
絶対にそれらを越えられません。結果、お芝居とナレーションで、翼を表現しました。
こうした演出の悩み所は、当然、私本人にしか分からないので、「このパントマイムで
物語がスムーズに伝わるだろうか」との懸念が生じた時は、同僚のMIHOとSINOに
見せるのが一番です。彼女らはイエスマンじゃないので 笑、率直な感想をかまします。
「ありがとよ、アミーゴ。是が非でも妙案を生むからな」 笑

※ダンス以外のシーンにも参加したい出演者さーん。私の演出手法は、お客様の想像の
お邪魔にならず、想像の手助けになる程度の
必要最小限=スマートな表現・・・だから・・・、
出番は安易に増やせないぃ~。
お客様ファーストぉ~。まずはダンスで頑張ってぇ~!
とは言え・・・、芝居を経験するのは、
「伝える=お客様の視点を持つ」良い機会ですね。
ステージダンサーとしての心得を磨く為に、お芝居のワークショップを開催します。
◆明日は
芝居のワークショップのお話♪
↓芝居じみた仕草でレッツ!プッシュ!!