2022/02/18

今、彼女の事を話そう05

“私のダンス仲間” が去った後、彼女の周りの皆さんが私へお伝え下さったのは・・・
“いかに彼女が一途にダンスを学んでいたか” です。お母様いわく「こんなに続くとは
思わなかった」。そして、お母様は次の公演にお越し下さるとの事・・・ “彼女を連れて”。

『彼女に良い舞台を見せる事』。

それが、私のすべき事だと思っています。彼女が “もっと踊っていたかった舞台” を、
丁寧に作り続ける・・・。今、私の心は、熱くなっています。

FDC仙台ダンススクール&仙台大衆舞踊団

私は舞台間近の稽古で、出演者さんへ度々、こんな話をしていました。「私たちの舞台の
お客様には、深い悲しみを持つ方もいらっしゃいます。余命が分かっている親御さんが、
ステージに立つ娘の姿を見る・・・最後かもしれないと思いながらご覧になる・・・って事も
あるんです。私たち出演者が知らないだけで、実際にある。そのような方達を前にして、
自分は何が出来るのかなって考えてみてほしい・・・ 自分に出来得る限りの事をしようと
思うんじゃないかな・・・。ダンスはまだまだであっても、せめて笑顔を頑張ろうとかさ。」

重たい話と言えば、重たい。けど、製造物責任と申しますか・・・自分のエゴを満たす為に
舞台へ立つのではなくて、“人様にご覧頂く事の意味” を考えてみてほしいんですよね。

思いやりの心を持って、出演ダンサーが、目の前の人達の為に自分を活かし切る・・・。
『自分を活かし切る』って、大きな充実感にもつながりますよね。誰しも、永遠に舞台へ
立ち続けられるワケではないから、1回1回を大切にしたいものですね。
・・・ “私のダンス仲間” を失った事で痛感しました。

FDC仙台ダンススクール&仙台大衆舞踊団

最後に、彼女へのメッセージを
伝えさせて頂いてよろしいですか?

私は「アナタの分生きる」のは無理。
パワフルなアナタの分も、なんてさ~。

だけど、
「アナタと一緒に生きる」ならできる。

わたくし、『ダンサー☆キムラ』を
ギリギリまで続けますので、
どうぞ、ともに、歩んで下さいね。
アナタに飽きられないよう努めますから。


◆彼女への記憶が最も濃い “今”、
彼女の事を書いておきたいと思いました。
(明日は彼女から教わった猫雑学をば。)
↓ 明日は猫バカ。レッツ!プッシュ!!



【 玄奘三蔵 】