2019/02/15

会話不通 ~オトナたるもの(4)

「会話不通」な事態とは。

“ダンスの世界” への認識は経験値で変わりますから、お話し相手の認識度に合わせて、
私は噛み砕いてご説明します。これを “日常の世界” に当てはめると、こんな状況です…

玄関からお辞儀をして入ってくる人々を見て、ある者が思いました。「皆、うなだれて、
あの穴から入って来るぞ。入りにくいんじゃないか?」。そして、窓を指し示しながら、
私に提案しました…「入口は、こっちの穴にしませんか?」。

一方、私は「ああ、この方、色んな事にお気付きでないな」と思い、ご説明をします。
「あれは、うなだれてるんじゃなくて “挨拶” です。そして、アナタがご提案する穴は
“窓” と言います。地面から高さがあって、そこからは入れませんね。現在の入口は
“玄関” と言います。地面から穴が始まっていて、入口専用に作られた場所なんですよ」。

…このように、分からないゆえの質問には、噛み砕いた説明でお答えするのが常です。

うちの師匠なら「10年早い!」と言って終了だぞ 笑。私がダンスを始めて間もない頃、
「個性とクセの違いは何ですか?」って質問した時に、まさにその一言を頂戴しました。
で、私が思ったのはね…「先生、カチンと来てる?? コレ、禁断の質問らしい」。

今、私には分かりますよ。その質問が大胆な発言であった事も、個性とクセの違いも。
師匠の回答「10年早い」は素晴らしい。“説明されて分かるもんじゃねー感” 伝わる 笑

つまりね、ダンスへの認識が深い人には見えて、浅い人には見えない事ってあるのね。
で、未だ見えない時には「あー私には未だ分からないけど、そーゆー世界があるんだな」
って、謙虚な心が… ほしーなー。「私はそう思わないです」なんて食い下がられても、
真理はそうなワケで、説明が腑に落ちるのは、良く学んだ後ですよ。君、どうすんのん?

「只今の説明通り、地球は自転しています。」
「私は、そう思わないです。」
「思うか、思わないかは関係ありません。地球の自転は、真理です。」


これと同じ会話なんだなー。論点がズレてるので、話が噛み合わない。通じないワケ。
“私、私” が強すぎて、多角的に捉えられないのかな。一事が万事。お稽古でも対人でも、
この傾向は問題が起きやすい。おもんばかるより自分優先だと、周りの愛に気付きにくいから。

やはり、オトナたるもの…、客観的に色んな角度から考えられる想像力を持っていたい…

FDC仙台ダンススクール&仙台大衆舞踊団
(↑インスタより。)


◆って、私は思いますよ(^ー^)
自分を押し付けるんじゃなくて、
想い合ってこそ、信頼は積み重ねられる。
芸も人間関係も、育てるものですね。
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