2011/08/12

お盆だから、大切な人のお話を②

前回、合唱で大変な功績を残され、
そして、大勢の教え子たちに慕われた 「武田 譲先生」 のお話をしました。
 
先生の合唱コンサートは、磨かれた歌声だけでなく、ダンスやコミカルな演出も
魅力でした。ディズニーメドレーを歌う時には、全員でキャラクターに扮装したり、
シャンソン 「ろくでなし」 を歌う時には、サングラスをかけたり。 先生ご自身も必ず
何かやって下さるんですよ。指揮を放棄して!? ワルツを踊り出しちゃう、とか・・・
名物先生として、皆さんに愛されていました。
 
 武田譲先生のステージ
 (↑↑こちらは、武田先生率いる合唱団さんとご一緒させて頂いた時の写真。
 ディズニーメドレー 「アラジン」 の曲で踊らせて頂きました。東京文化会館にて。)
 
私は、質の良いダンスを使って、ユニークで温かいステージを作りたいと思って
いました。色々なアイデアがあるものの、こんな事やってイイのかな・・・これって
タブーかな~、等と迷う事もしばしば。そんな折に拝見した武田先生のステージは、
まさに私が理想とする雰囲気を持っていたのです。
私は、俄然、勇気が出てまいりました・・・ ああ、思う通りにやってイイんだ、と。
 
人がしていない初めての事をするには、覚悟が必要です。柔軟ではない先駆者や
評論家たちの目に留まり、ツミ取られる事だってありますからね~(汗)。 合唱の
世界でも、クラシックこそが最も素晴らしい、との事で、一般ウケするポップス曲が
否定された時代もあったようです。武田先生は、色々な曲の良さがある事を説いて
おられました。私はダンスについても、同様と考えます。
 
武田先生とお会いした事で、“私がどのようなプロになりたいか” という方向性が
決まったと思います。遊び心、しなやかな思考、真摯に追求し続ける事、信念を
強く保つ事、気持ち・心を大切にする事・・・ 先生は、今も私のお手本です。 
 
 仙台大衆舞踊団2010
 (↑↑武田先生に出会っていなければ、仙台大衆舞踊団は存在しなかった!!)