まさに大手術明け!?
私は厳しい指導係です。お客様からの見応えが不足する場合には、出演曲を1つに絞って、
集中的に練習頂く(出番が限られる)とか、進級したてで先輩との差が大きい段階では、
クラスで、ただ一人であっても、出演を見合わせて頂くなど、それが常でございます。
全員が何かしら、そのようなシーンに出くわしながら、成長下さった事と思います。
これはね… "本人が楽しい" に基準を置いていないから、ですね。お稽古場である以上、
"人様にお見せできるダンスである事" が最重要の課題となります。…本日は裏話をば。
わたくし、4年程前かな…こう思っていました。
「上のほうのダンサーが頭打ちになってきた。
このままでは、うちのチーム、腐るな…」。
頭打ちになってもね、「舞台だー、祭りだー」って楽しくやれるっちゃーやれます。けど、
団体がピリッとしなくなる。向上心が減退したり、"私達、分かんないもんねー" みたいな
変な連帯感も生まれかねない…。集団って、容易に緩むものだと思うんですよね。
(孤高の… になれる人は、そう居ないね。下手すりゃ、単なる勘違いになっちゃうし。)
頭打ちの原因は、"基礎力のどこかに不足がある事"。長年同じスタイルで踊ってきて、
もはや修正が利かず、癖が抜けない状態となっていました。よって、それを打破するなら
…根本からの見直ししかない!!
もうね、何十年も踊ってきたダンサーにとって「根本から見直す=基礎を全取り換えする」
のは、容易ではないのです。すでに大きな木になってしまった所で、土から掘り出して、
土壌を何年もかけて整えて、再び植え戻す…って事に近いワケ。大手術!でございます。
でも、やる事にした、4年前に。

(↑インスタより。一か八かヤル!!)
仕事や家庭でイヤな事が起きたりするじゃない?ダンスがオアシスだったりするのにね、
そのダンスで面白くない場面が増えてしまう。それは大変、気の毒な思いをさせました。
基礎強化のカリキュラムは地味でしたしね…、諦めずにお付き合い下さって、有難う。
今、4年前とは、何もかも!見違えるようです。各自の弱点を減らした事で、悪い優劣が
無いってゆーのかな。個性が並び立つチームになっています(←まさに私の理想です)。
チームの空気も全然違いますよ? 湧水で常に循環する泉のような、常に流れ続ける小川
のような、そんな清々しさがあります(淀んで腐ると思っちょったのにねぇ 笑)。
そう!学び舎ってのはさ、言葉だけで「頑張ろう!引き締めていこう!」などと言っても、
一時的な刺激に過ぎないんですね。"本当に上達する事" こそが、メンバーの心持ちを変え、
チーム力を底上げするんです。痛感。
◆いや、これからがまた楽しくなりますよ♪
やっぱりさ、魔法なんて無いワケだから、
バカ正直に急がば回れだな…って思います。
↓ さようか。レッツ!プッシュ!!
【 ハッスル2022 】